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バレリーナの気分で

2016.01.20

レッスン
また目頭が熱くなりました。


あるスクール生達が、水族館に行った話をされていました。
「イルカのドリフィンキックは素晴しかった。ダイナミックな中にしなやかさがあった。」「カワウソのドルフィンは胸を使った素早いドルフィンだった」「メダカは横泳ぎドルフィンではないの?」と楽しそうに会話されている光景をみて、色々な事を水泳と結びつけて考えられている感性がきっとスイムの向上につながっているのだろうと思いました。同時に生活の中にも水泳が入り込んでいる事にコーチとして学ばされました。
この話の後、たまたまテレビをつけるとバレエをやっていました。水泳とバレエ、水と陸で一見全く違うものに見えますが、このバレエの腕の動きが、水泳のキック動作と同じことに気がつきました。
 バレエの腕の動作は付け根から動かし指先に伝達されます。私たちコーチが求めているキックの動きそのものでした。キックはスカーリングプルと同じで水をたたきつけていては疲れるだけで推進効果は少ないのです。プル動作もスカーリングを入れる事で
楽して大きな力が発生するのと同様、直線的動作より曲線的動作が水泳には大切なのです。
キックを懸命に行なっているのに、推進力の少ない人のキックを見るとバレエの腕とは程
遠い事がわかります。上手な人のキックは足首から指先にスカーリングが入っていますし決して水をたたきつけてはいないのです。


しなやかに、しなやかにバレリーナをイメージして。
すると、きっとゆったりで速く進みます。


今回のブログはキックをもっと専門的に説明しようと考えていたのですが、スクール生のイルカやカワウソ、メダカの話にまさる説明は無いと思い、「百聞は一見に如かず」頭だけで、考えたキックの形よりも私達がスクールで伝えている事をどのようにイメージ化出来るのかが大切と考え、バレエの話にしました。プールの中だけでなく生活、自然の中でスカーリングやキック等フォームの模範は多くあります。たくさん見つけてみてください。水泳のフォームに変化が起こるでしょう






西本